Stormボットネット以来の強烈な攻撃が発生 - フォーティネットレポート
フォーティネットジャパンは、同社セキュリティ対策製品が7月21日から8月20日までに検知したマルウェアの統計をとりまとめ、公表した。
同社によれば上位10種類中、半数が新たにランキングしたマルウェアで、トップの「W32/Multidr.JD!tr」や、続く「HTML/Agent.HFZ!phish」など上位に食い込んだ。
いずれも偽セキュリティ対策ソフトに関連したマルウェアで「W32/Multidr.JD!tr」については1日の活動のみで月間トップとなり、「Stormボットネット登場以来の強烈な攻撃」だったという。
定番となっている「W32/Netsky!similar」は3位。上位ランクに常連となっている「W32/Virut.A」も5位をキープしている。7位の「W32/Agent.KG」は、日本などでも活動が目立った。
また、亜種などマルウェアのファミリーごとのランキングでは、前回2位だった「Netsky」が再び1位に返り咲き、前回トップだたオンラインゲームユーザーを狙う「OnlineGames」は2位だった。
ワーム「Mytob」「Pushdo」は、個別のランキングではトップ10圏外となったものの、ファミリー別のランキングではそれぞれ3位、5位と活発は続いており同社では注意を呼びかけている。
同社がまとめたマルウェアのトップ10、およびはマルウェアファミリートップ5は以下の通り。
マルウェア
1位:W32/Multidr.JD!tr
2位:HTML/Agent.HFZ!phish
3位:W32/Netsky!similar
4位:JS/Agent.WMA!tr.dldr
5位:W32/Virut.A
6位:JS/Iframe.DR
7位:W32/Agent.KG!tr 3.36
8位:HTML/Iframe.DN!tr.dldr
9位:HTML/Iframe_CID!exploit
10位:W32/Agent.HKR!tr
マルウェアファミリー
1位:Netsky
2位:OnlineGames
3位:MyTob
4位:Virut
5位:Pushdo
(Security NEXT - 2008/09/05 )
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