ウイルス被害は分散傾向 - トップ10合計も被害全体の1割に達せず
トレンドマイクロは、7月に国内のサポートセンターへ寄せられたウイルス被害をまとめた。被害報告数は前月調査の4799件より減少し、4445件だった。
今回もっとも多く被害が報告されている「BKDR_AGENT」でも54件で全体の約1.2%に過ぎず、トップ10を合計しても約6.5%もとどまり、感染被害の分散が進んでいる。また今回の調査では、2位の「TSPY_GAIN」や5位の「ADWARE_BESTOFFER」など、圏外から登場したウイルスやあらたに発見されたウイルスをトップ10中、6種類を占めており、被害件数が突出しない分、順位の入れ替わりも激しい状態だ。
7月は国内においてウェブサイトが改ざん被害に遭い、ダウンロードするようし向けられていたトロイの木馬「TSPY_LINEAGE」が9位にランクインしている。トレンドマイクロでは、今回国内で発生したウェブの改ざん事件は、感染するウイルスが単独だったが、複数の不正なプログラムが次々と感染する「シーケンシャル攻撃」が海外で発生しており、今後国内でも同様の被害が発生するおそれがあるとして警告を発している。
また同社では新種ウイルスとして、「TROJ_BANLOAD.CGL」についても注意を喚起している。7月17日にブラジルで発生した飛行機事故の情報を装ったスパムメールを送信し、URLをクリックすると連鎖的に不正なプログラムをダウンロードさせるという。
同社が発表したウイルストップテンは以下のとおり。
1位:BKDR_AGENT
2位:TSPY_GAIN
3位:BKDR_HUPIGON
4位:TROJ_VB
5位:ADWARE_BESTOFFERS
6位:TROJ_DLOADER
6位:TROJ_VUNDO
8位:EXPL_ANICMOO
9位:TSPY_LINEAGE
10位:WORM_RBOT
(Security NEXT - 2007/08/06 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
市内全世帯向けデジタル金券の配送中に一部紛失 - 太田市
組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
「不正ログイン」相談が約1.5倍 - 「偽警告」は関係者逮捕で減少するも限定的
Apple、「iOS 26.1」「iPadOS 26.1」を公開 - 56件の脆弱性を解消
ランサム攻撃でシステム障害が発生、影響など調査 - エネサンスHD
Apple、脆弱性を修正した「iOS 18.7.2」「iPadOS 18.7.2」を公開
一部サーバでランサム被害、バックアップ削除も - 新報国マテリアル
日英、IoT製品セキュラベル制度「JC-STAR」「PSTI法」で相互承認
「Django」にSQLiやDoS脆弱性 - 修正版をリリース
動画配信「バンダイCH」が一時停止 - 「意図せぬ退会」発生
