Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

画像をクリックしただけで架空請求「ワンクリック詐欺」 - IPAが注意喚起

IPAは、画像をクリックしただけで架空請求が行われる「ワンクリック詐欺」が増加しているとして注意を呼びかけている。

IPAによれば、パソコンや携帯電話で出会い系サイトやアダルトサイトなどを訪問し、画像をクリックすると「入会ありがとうございます」などと画面に表示され、料金が請求されるケースが目立っているという。

同機構では、利用契約が成立するためには、料金が明示された上で利用の意思確認が行われる必要があり、それらを明示していない場合であれば、画面をクリックしただけでは契約自体が不成立である可能性が高いとしている。

また、「個人情報を取得済み」として強引に支払いを迫るケースも多いが、ただ単にアクセスした場合に取得できる情報は、IPアドレスや利用しているプロバイダ名、使用しているOSといった限られた情報にすぎず、個人を特定できることはなく、ほとんどのケースにおいて無視しても問題ないとしている。

支払いについて心配がある場合、消費生活センターや国民生活センター、弁護士などへ相談し、しつこい請求などがある場合は警察へ相談するよう勧めている。

一方、スパイウェアなどの不正プログラムによって、メールアドレス情報が詐取され、料金支払いの督促メールが送られてくる事例や、デスクトップ上に請求書というファイルが作成されるケースもある。セキュリティソフトウェアを利用し、ウイルスやスパイウェアなどに感染していないか確認するようアナウンスしている。

(Security NEXT - 2005/08/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

行政相談のメモを一時紛失、相談員宅で見つかる - 総務省
「バンダイCH」で個人情報流出の可能性 - ランサム被害は否定
動画配信「バンダイCH」が一時停止 - 「意図せぬ退会」発生
「FortiOS」に3件の脆弱性 - アップデートで修正
米当局、「Chromium」ゼロデイ脆弱性に注意喚起 - 派生ブラウザも警戒を
「Monsta FTP」に深刻な脆弱性 - 8月のアップデートで修正済み
米当局、「FortiWeb」の脆弱性悪用に注意喚起
「FortiWeb」に悪用済み脆弱性が判明 - 今月2件目
「MS Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性を解消
メール誤送信で美術研究所研究生のメアド流出 - 大阪市立美術館