金融やISMS認証取得企業のサイトにも脆弱性 - ラック調査
ラックは、ホームページの脆弱性状況をまとめたレポート「ホームページからの情報漏洩に対する脅威の現状」を公開した。
同レポートは、同社のコンピュータセキュリティ研究所が122社を対象に実施したウェブアプリケーションの検査の結果や、約200社を対象としたセキュリティ監視、実際の個人情報漏洩事件の結果などをまとめたもの。
同レポートによれば、ほとんど全てのウェブサイトにおいて何らかの脆弱性が発見されたという。クロスサイトスクリプティングが67%と最も多く、セッションの管理不備も61%あったという。情報漏洩の可能性があるインジェクション系の不備も約4割あった。
金融やネットショップといったサイトにもこれら脆弱性があり、利用者に深刻な被害をもたらす可能性があるとして注意を促している。また、プライバシーマークやISMSを取得している企業においても、多数脆弱性が見つかったとしている。
攻撃の標的は、6割以上がウェブサービスを対象としたもので、ウェブアプリケーションに対する攻撃も増加傾向にあるという。攻撃ツールの流通や、一般的なサーバのセキュリティが向上し、脆弱性が減少傾向にあることなどがウェブアプリケーションへの攻撃増加に関係しているのではないかと結論づけている。
(Security NEXT - 2005/05/25 )
ツイート
PR
関連記事
「無印良品」通販の顧客情報が流出か - 物流委託先がランサム被害
「Chrome」のスクリプトエンジンにゼロデイ脆弱性 - 修正版が公開
非常勤医師が自宅でサポート詐欺被害、内部に患者情報 - 和歌山の病院
メール誤送信で商談会出展事業者のメアド流出 - 大阪府
リサイクル着物の通販サイト、クレカ情報流出のおそれ
ランサム攻撃でシステム障害、情報流出の可能性 - 東海ソフト開発
メールアカウントがスパム踏み台に - 電気自動車の充電設備事業者
保健所のデータ受渡用USBが所在不明、管理記録に不備 - 沖縄県
Appleの動画エンコーダ「Compressor」に脆弱性 - アップデートで修正
Zoho製アプリ監視ツールにコマンド検証回避の脆弱性 - アップデートで修正
