Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Windowsへのゼロデイ攻撃、「FruityArmor」関与か - 「Skype」経由で攻撃

マイクロソフトが10月の月例セキュリティ更新で修正した脆弱性「CVE-2018-8453」が、中東をターゲットとするゼロデイ攻撃に悪用されていたことがわかった。攻撃者は「Skype」経由で攻撃を試みていたという。

問題の脆弱性は、「Windows」の「Win32kコンポーネント」において権限の昇格が生じる脆弱性。同脆弱性を悪用した攻撃をKaspersky Labが検知。8月17日に報告していた。

同脆弱性は、「APT28」や「Fancy Bear」「Sednit」「Tsar Team」「Pawn Storm」としても知られる攻撃グループ「Sofacy」が悪用した「CVE-2017-0263」に類似。エクスプロイトのコードには高い技術が用いられていたという。

コマンド&コントロールサーバとの通信には「Microsoft BITS(Background Intelligent Transfer Service)」を使用するといった特徴も見られる。

(Security NEXT - 2018/10/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

米当局、「Zimbra」の脆弱性に注意喚起 - 軍関係狙うゼロデイ攻撃も
米当局、「Grafana」の既知脆弱性に対する攻撃に注意喚起
「Oracle E-Business Suite」が標的に - 更新や侵害状況の確認を
先週注目された記事(2025年9月28日〜2025年10月4日)
「Cisco ASA」狙うゼロデイ攻撃、5月に複数政府機関で確認
「Android」の2025年9月パッチが公開 - ゼロデイ脆弱性2件を解消
「NetScaler ADC/Gateway」に脆弱性、すでに悪用も - 緊急対応を
「Trend Micro Apex One」ゼロデイ脆弱性の修正パッチが公開
先週注目された記事(2025年8月10日〜2025年8月16日)
N-ableのIT管理ツールにゼロデイ脆弱性 - 米当局が悪用に注意喚起