Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

宅配便不在通知を偽装したSMS、7月中旬より相談急増

宅配便の不在通知に見せかけたショートメッセージ(SMS)により、偽サイトへ誘導され、不正アプリをインストールしてしまったとする相談が情報処理推進機構(IPA)へ多数寄せられている。これまでも同様の攻撃が確認されているが、7月中旬より爆発的に増加した模様だ。

同機構によれば、佐川急便の不在通知を装うSMSが流通しており、メッセージに記載された誘導先サイトから、誤って不正アプリをインストールしてしまう被害が多発しているもの。7月中旬より相談が急増しており、7月の1カ月間に110件が寄せられたという。

問題のアプリは、Androidを狙ったもので、誘導先の偽サイトよりインストールが促される。Google Play以外からインストールさせるため、「提供元不明のアプリ」のインストールを許可するよう求めていた。

またインストール時には、電話発信、連絡先の読み取り、メッセージの送信、ネットワークへのフルアクセス、録音など、多数機能へのアクセス許可が求められ、誤ってインストールしてしまうと、端末の乗っ取りや情報窃取など、あらゆる被害が想定される。

実際に悪意あるSMSを外部へ送信するための踏み台として悪用された被害にくわえ、一部身に覚えのないコンテンツの料金請求が発生したとの相談も寄せられており、スマートフォンと紐づいたアカウントが不正利用された可能性が指摘されている。

20180809_ip_001.jpg
IPAが呼びかけた基本的な対策

(Security NEXT - 2018/08/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「セキュリティ10大脅威2024」 - 個人の脅威は順位表示を廃止
Apple、約170万件の不正アプリ停止 - 20億ドル超の不正クレカ取引を阻止
「情報セキュリティ10大脅威 2023」 - 組織は「ランサム」が引き続き首位
「サイバーセキュリティ」認知度5割届かず - 3割弱が対策未実施
「情報セキュリティ10大脅威 2022」の組織編含む解説書が公開
IPA、「情報セキュリティ10大脅威 2022」の個人編解説書を公開
IPA、「情報セキュリティ10大脅威 2022」を発表 - 「ゼロデイ攻撃」が新規ランクイン
スマホ利用者2割がセキュリティに不安 - MMD調査
ドコモオンラインショップでギフトコードの不正購入被害 - 回線認証を逆手に
「情報セキュリティ10大脅威 2021」が決定 - 研究者が注目した脅威は?