IEに未修正の脆弱性、APT攻撃に悪用との指摘
「Internet Explorer」に未修正の脆弱性が存在し、ゼロデイ攻撃に利用されているとの指摘が出ている。
Qihoo 360(奇虎360)が、あらたな脆弱性を用いたAPT攻撃を検知したとして報告したもの。同社では、攻撃の過程で2種類の脆弱性を突くことから「ダブルプレー(併殺)」攻撃と呼んでいる。
最新版の「IE」やコンポーネントに影響があり、誤って細工されたファイルを開くと制御を奪われ、バックドアやトロイの木馬などをインストールされるおそれがあると同社では指摘。
攻撃にはウェブページを読み込む「Officeドキュメント」を使用。UAC回避機能やステガノグラフィなどの技術も用いており、検知を逃れようとしていたという。
同社では、脆弱性についてすでにマイクロソフトへ報告済みとしており、心当たりがないOfficeファイルを開かないよう注意を呼びかけている。

攻撃の流れ(画像:Qihoo 360)
(Security NEXT - 2018/04/24 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
先週注目された記事(2025年7月20日〜2025年7月26日)
「MS Edge」にセキュリティアップデート - 脆弱性2件を解消
総務省、ゼロデイ攻撃被害のIIJに行政指導 - 業界水準向上も求める
中国複数グループが「ToolShell」攻撃を展開 - 攻撃拡大に懸念
SonicWall「SMA 100」にバックドア、ゼロデイ攻撃か - 侵害調査の実施を
先週注目された記事(2025年7月13日〜2025年7月19日)
「SharePoint Server」に深刻な脆弱性「ToolShell」 - すでに悪用も
「MS Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性を解消
先週注目された記事(2025年7月6日〜2025年7月12日)
米当局、「Citrix Bleed 2」の悪用に注意喚起