「全国銀行個人信用情報センター」装う偽サイトに注意 - 「自宅に直接伺う」との記載も
全国銀行協会が運用する個人信用情報機関になりすまし、銀行の口座情報を聞き出すフィッシング攻撃が発生している。

確認されたフィッシングサイト(画像:全銀協)
全銀協が運営する個人信用情報機関「全国銀行個人信用情報センター」を装うフィッシング攻撃が発生しているもの。
ウェブサイトでは金融機関名や支店番号、口座番号、暗証番号などを送信させようとしていた。
フィッシングサイトでは、同協会正規サイトのドメインと類似したドメイン「www.zenginkyo.com」を利用している。
2月7日の時点でフィッシングサイトは稼働中であり、フィッシング対策協議会では、閉鎖に向けてJPCERTコーディネーションセンターへ調査を依頼。全銀協とともにフィッシング攻撃に注意するよう呼びかけている。
今回、なりすましの被害に遭った全国銀行個人信用情報センターは、会員金融機関に対し、ローンやクレジットカードに関する個人の信用情報を提供する機関。審査業務は提供しておらず、クレジットカード番号や銀行口座番号、暗証番号などを尋ねることはない。
同センターの名称は、フィッシング攻撃に限らず、個人情報を聞き出す悪質な電話や、振り込め詐欺などに悪用されるケースがこれまでも報告されており、注意喚起が行われている。
今回発見された偽サイトに関しても、「銀行協会では支局の人間がご自宅に直接伺いまして大切なご資産をお守りします」といった記載があった。インターネット上だけで完結するフィッシング攻撃ではなく、犯人が被害者へ接触する振り込め詐欺などの犯罪で利用するために設置された可能性もある。
(Security NEXT - 2018/02/07 )
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