「Meltdown」「Spectre」の影響、MacやiOSデバイスにも - 一部は修正済み
主要メーカーが提供するCPUに脆弱性「Meltdown」や「Spectre」が明らかとなった問題で、Appleは、すべてのMacやiOSデバイスが影響を受けることを明らかにした。一部はアップデートで緩和策を導入済みだという。

今回明らかになった「Meltdown」「Spectre」は、CPUの投機的実行においてサイドチャネル攻撃が可能となる脆弱性。本来アクセスできないメモリからデータを取得されるおそれがある。
同問題について同社は、すべてのMacおよびiOSデバイスが影響を受けることを明らかにした。ただし、悪用などは確認されていないという。
同社は「Meltdown」への対応として、12月に公開した「macOS 10.13.2」「iOS 11.2」「tvOS 11.2」ですでに緩和策を導入済みであり、パフォーマンスへの影響も大きくなかったと説明。Apple Watchは影響を受けないとしている。
一方「Spectre」に関しては、JavaScriptの実行からでも悪用される可能性が存在するとしており、同社では、「iOS」や「Mac OS」向けに提供しているブラウザ「Safari」に対し、アップデートで緩和策を追加する予定。
また同社は、悪意のあるアプリの実行を避けるため、同社の「App Store」をはじめ、信頼できる提供元よりソフトウェアを入手するよう呼びかけている。
(Security NEXT - 2018/01/05 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
米セキュリティ機関、「ScadaBR」既知脆弱性の悪用に警告
「Array AG」にCVE未採番の脆弱性 - 8月に国内で悪用被害
「Android Framework」のゼロデイ脆弱性に注意喚起 - 米当局
「Unbound」のDNSキャッシュ汚染脆弱性 - 追加対策版が公開
「Android」に月例パッチ、脆弱性107件に対応 - 2件ですでに悪用も
「Chrome 143」を公開 - 重要度「高」4件含む脆弱性13件に対応
マルウェア対策製品「Avast Antivirus」に権限昇格の脆弱性
脅威情報共有基盤「MISP」がアップデート - 2件の脆弱性を修正
「Apache Struts」にDoS脆弱性 - ディスク領域枯渇のおそれ
組織向けコラボツール「Mattermost」に脆弱性 - 「クリティカル」も
