Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

月例パッチで修正されたもう1件のIEゼロデイ脆弱性 - 水飲み場攻撃に悪用

日本マイクロソフトが3月に公開した月例セキュリティ更新プログラム「MS14-012」で対応した「CVE-2014-0324」が水飲み場攻撃に用いられていたことがわかった。

3月12日に公開された「MS14-012」では、「Internet Explorer」における18件の脆弱性を解消。ゼロデイ攻撃の対象となった脆弱性2件も含まれる。「CVE-2014-0322」については事前にセキュリティアドバイザリが公開されていたが、「CVE-2014-0324」はパッチ公開当日にゼロデイ攻撃の対象となっていることが明らかにされた。

「CVE-2014-0324」は、メモリ破損を引き起こす脆弱性で「IE 8」のみ影響を受ける。米Symantecによれば、同社では2月中旬より悪用を確認しているという。

攻撃に悪用されていたのは、IEの既知の脆弱性「CVE-2013-3897」を狙ったものと類似したコードで、水飲み場攻撃が展開されており、細工されたウェブページを閲覧すると、特定のURLより不正プログラムがダウンロードされるしくみだった。ダウンロードされるファイルの内容は明らかとなっていない。

同社では、今回の脆弱性攻撃は「DEP」を有効にしていると、脆弱性の悪用を防ぐことが可能だったと分析。「DEP」は、「Windows XP SP2」以降に搭載されたセキュリティ機能で、「IE 8」ではデフォルトで「DEP」が有効となっている。

(Security NEXT - 2014/03/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「MS Edge」にセキュリティアップデート - 脆弱性2件を解消
中国複数グループが「ToolShell」攻撃を展開 - 攻撃拡大に懸念
SonicWall「SMA 100」にバックドア、ゼロデイ攻撃か - 侵害調査の実施を
「SharePoint Server」に深刻な脆弱性「ToolShell」 - すでに悪用も
「MS Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性を解消
米当局、「Citrix Bleed 2」の悪用に注意喚起
「Active! mail 6」に「XSS」や「CSRF」脆弱性 - 修正版へ更新を
「Chromium」の脆弱性狙う攻撃 - 派生ブラウザ利用者も注意を
「MS Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性などに対応
「Citrix Bleed 2」への懸念広がる - 提供元は「悪用未確認」強調