「NVIDIA GPUディスプレイドライバ」に複数脆弱性 - アップデートを公開
NVIDIAは、「GPUディスプレイドライバ」や「NVIDIA vGPU Software」に脆弱性が判明したとして、セキュリティアップデートをリリースした。
現地時間2025年10月9日にセキュリティアドバイザリを公開し、あわせて9件の脆弱性を明らかにしたもの。このうち8件は同社GPUディスプレイドライバに判明した脆弱性。4件については重要度を4段階中、上から2番目にあたる「高(High)」としている。
具体的には、不正なライブラリファイルを読み込むおそれがある脆弱性「CVE-2025-23309」や、「NVIDIA Project G-Assist」における権限昇格の脆弱性「CVE-2025-23347」が確認された。またLinux版のみ影響を受ける「Use After Free」の脆弱性「CVE-2025-23280」、競合状態より権限昇格が可能となる「CVE-2025-23282」なども明らかとなっている。
共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを見ると「CVE-2025-23309」を「8.2」とし、「CVE-2025-23347」を「7.8」、Linux関連の2件を「7.0」とした。のこる4件の脆弱性については、重要度を1段階低い「中(Medium)」としている。
また「NVIDIA vGPU Software」では、仮想GPUマネージャにおいてポインタの初期化処理に不備があり、権限昇格が生じる「CVE-2025-23352」が報告された。CVSS基本値は「7.8」、重要度は「高(High)」とレーティングされている。
プラットフォームによって影響を受ける脆弱性が異なるが、同社は各プラットフォーム向けにセキュリティアップデートを用意。利用者に注意を呼びかけた。今回のアップデートで修正された脆弱性は以下のとおり。
CVE-2025-23280
CVE-2025-23282
CVE-2025-23300
CVE-2025-23309
CVE-2025-23330
CVE-2025-23332
CVE-2025-23345
CVE-2025-23347
CVE-2025-23352
(Security NEXT - 2025/10/10 )
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