Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

米政府、GW期間中に悪用確認脆弱性10件を追加

米当局では悪用が確認された脆弱性をリスト化し、米国内の行政機関へ対策を求めるとともに広く注意喚起を行っているが、日本のゴールデンウィーク期間中にあわせて10件の追加を行った。

米国土安全保障省のサイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)では、「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」を公開しているが、9日間で10件の脆弱性を追加した。

日本のゴールデンウィーク前半にあたる米時間4月28日より29日にかけて4件、5月1日に2件の脆弱性を追加。日本時間ではゴールデンウィーク後半に突入していた米時間5月2日以降にも4件の脆弱性を追加している。

現地時間5月2日以降に追加された脆弱性を見ると、バックアップや復旧などの操作を行う管理コンソール製品「Commvault Command Center」に関するパストラバーサルの脆弱性「CVE-2025-34028」を追加した。

細工したzipファイルをアップロードし、サーバ側で展開させることでリモートより任意のコードを実行できる。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは最高値である「10.0」、重要度は4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」と評価されていた。

(Security NEXT - 2025/05/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Cisco Meraki 」にDoS脆弱性 - SSL VPN処理で強制再起動
「IBM QRadar SIEM」に複数脆弱性 - 修正パッチをリリース
ゲームサーバ管理ツール「Pterodactyl Panel」に脆弱性 - 悪用の動きも
構成管理ツール「Salt」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
「GeoTools」にXXE脆弱性 - 「GeoServer」なども影響
「Roundcube」にアップデート - 前バージョンの不具合を解消
Trend Microの暗号化管理製品にRCEや認証回避など深刻な脆弱性
マルウェア対策ソフト「ClamAV」に深刻な脆弱性 - パッチが公開
脆弱性スキャナ「Nessus」のWindows版エージェントに複数脆弱性
「Veeam Backup & Replication」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正