PHPフレームワーク「Yii2」に深刻な脆弱性 - 2月以降悪用も
PHPウェブアプリケーションフレームワーク「Yii2」に深刻な脆弱性「CVE-2024-58136」が明らかとなった。2月以降、悪用が確認されているという。
「CVE-2024-58136」は、2024年に修正された脆弱性「CVE-2024-4990」のリグレッションにより生じた脆弱性。検証チェックが正しく行われず、意図しないクラスがインスタンス化され、外部からの入力を通じて任意のコードが実行されるおそれがある。
2025年2月以降、実際の攻撃に悪用されているという。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.0」、重要度は4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。
「CVE-2024-58136」は4月10日に採番されたが、現地時間2月14日にリリースされた「同2.0.52」にて同脆弱性を修正済みとしている。
「CVE-2024-4990」は、「同2.0.49.4」にて修正され、CVE番号を採番したhuntrでは、CVSS基本値を「8.1」、重要度を「高(High)」としていた。「CVE-2024-58136」では、スコープの評価が変更されたことでCVSS基本値が上昇、重要度も引き上げられている。「CVE-2024-4990」については、実証コード(PoC)も公開されていた。
(Security NEXT - 2025/04/15 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
SAML認証ライブラリに脆弱性の指摘 - CVE番号は「拒絶」に
「MS Edge」にセキュリティアップデート - 脆弱性2件を解消
米当局、悪用脆弱性に6件追加 - SharePoint関連はランサムも悪用
「Apache httpd」のアクセス制御に脆弱性 - 条件分岐が常時「真」に
NVIDIAのGPUディスプレイドライバや仮想GPUソフトに複数脆弱性
GitLabにXSSなど複数の脆弱性 - アップデートを呼びかけ
SonicWall「SMA 100」に脆弱性 - Googleが報告した攻撃との関連不明
「Sophos Firewall」に複数の「クリティカル」脆弱性 - 対象機器は1%未満
ブラウザ「Firefox 141」が公開 - 脆弱性18件を解消
中国複数グループが「ToolShell」攻撃を展開 - 攻撃拡大に懸念