Dell「PowerScale OneFS」に深刻な脆弱性 - 乗っ取りリスクも
Dellは、エンタープライズ向けストレージOS「PowerScale OneFS」に複数の脆弱性が確認されたとして、セキュリティアップデートをリリースした。
現地時間2025年4月9日にセキュリティアドバイザリをリリースし、CVEベースで6件の脆弱性について明らかにしたもの。重要度は「クリティカル(Critical)」としている。
なかでも、デフォルトパスワードを使用することに起因する脆弱性「CVE-2025-27690」については影響が大きい。認証を必要とすることなくリモートから高権限のユーザーアカウントを乗っ取ることが可能とし、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.8」と評価されている。
このほか、無効化されたユーザーの権限を利用できる「CVE-2025-26330」や、サービス拒否につながる整数オーバーフローの脆弱性「CVE-2025-22471」などへも対処している。
脆弱性によって修正バージョンは異なるが、同社では「PowerScale OneFS 9.10.1.1」「同9.9.0.2」「同9.8.0.3」「同9.7.1.7」「同9.5.1.3」「同9.4.0.21」などでこれら脆弱性を解消しており、アップデートを呼びかけている。あわせて「CVE-2025-27690」の一時的な回避策をアナウンスしている。
今回のアップデートで対処した脆弱性は以下のとおり。
CVE-2025-22471
CVE-2025-23378
CVE-2025-26330
CVE-2025-26479
CVE-2025-26480
CVE-2025-27690
(Security NEXT - 2025/04/11 )
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