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「Rancher」の一部ロールに権限昇格の脆弱性 - アップデートで修正

コンテナ管理プラットフォーム「Rancher」に、アカウントの乗っ取りが可能となる脆弱性が明らかとなった。

同ソフトウェアにおいて「制限付き管理者」のロールが割り当てられているユーザーが、より高い権限を持つ管理者アカウントのパスワードを変更できる脆弱性「CVE-2025-23391」が明らかとなったもの。

脆弱性を悪用することでアカウントの乗っ取りが可能となる。ただし、「制限付き管理者」のロールを使用していない場合は、同脆弱性の影響を受けない。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.1」、重要度は4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

開発チームでは、「同2.10.4」「同2.9.8」「同2.8.14」にて同脆弱性を修正。利用者へアップデートを呼びかけている。

アップデートできない場合は、信頼できるユーザーにのみ割り当てるか、カスタムロールなどを活用するなど回避策を講じるよう求めている。

(Security NEXT - 2025/04/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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