Veeamのクラウド向けアプライアンスに脆弱性 - 更新状況の確認を
Veeam Softwareは、クラウド向けバックアップアプライアンスに実装されている一部コンポーネントの深刻な脆弱性を公表した。自動更新によりアップデートを配布しており、適用状況を確認するよう呼びかけている。
現地時間2025年2月4日にセキュリティアドバイザリをリリースし、複数製品に含まれるコンポーネント「Veeam Updater」の脆弱性「CVE-2025-23114」について明らかにしたもの。中間者攻撃(MITM攻撃)が可能となる脆弱性で、悪用されると管理サーバ上でroot権限により任意のコードを実行される可能性がある。
「Veeam Backup for Salesforce」のほか、「Veeam Backup for AWS」「Veeam Backup for Microsoft Azure」「Veeam Backup for Google Cloud」「Veeam Backup for Oracle Linux Virtualization Manager and Red Hat Virtualization」「Veeam Backup for Nutanix AHV」などの旧バージョンが影響を受ける。
同脆弱性は、バグ報奨金プログラムを通じて報告を受けた。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.0」と評価、重要度を4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。
同社は各製品向けに脆弱性を修正した「Veeam Updater」をリリースしており、「Veeam Backup for Salesforce」以外は、「Veeam Backup & Replication 12.3」へアップデートし、各アプライアンスを最新版へ更新済みであれば影響を受けないと説明している。
また「Veeam Backup for Salesforce」に対しても同コンポーネントのアップデートをリリースした。各製品では自動更新機能が有効化されており、自動でアップデートが適用されるが、同社は適用状況を確認するよう呼びかけている。
(Security NEXT - 2025/02/05 )
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