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危険な脆弱性タイプのランキング - CSRFやコード挿入が上昇

さらに一部の脆弱性タイプで急上昇が見られた。具体的には、前回9位だった「クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)」は4位、「コードインジェクション」は12ランクと大幅に上昇し、11位に入った。

「権限管理の不備」は7ランクアップで15位、18位となった「未認可での操作(CWE-863)」も6ランク順位を上げている。

一方「NULLポインタ参照」や「整数オーバーフロー」など一部脆弱性は前回から大きく順位を下げた。トップ25は以下のとおり。

2024年のトップ25(矢印は前回からのランク変動)

1位:↑:クロスサイトスクリプティング(CWE-79)
2位:↓:域外メモリへの書き込み(CWE-787)
3位:→:SQLインジェクション(CWE-89)
4位:↑:クロスサイトリクエストフォージェリ(CWE-352)
5位:↑:パストラバーサル(CWE-22)
6位:↑:域外メモリの読み取り(CWE-125)
7位:↓:OSコマンドインジェクション(CWE-78)
8位:↓:Use After Free(CWE-416)
9位:↑:認可の欠如(CWE-863)
10位:→:危険なタイプのファイルアップロード(CWE-434)
11位:↑:コードインジェクション(CWE-94)
12位:↓:不適切な入力検証(CWE-20)
13位:↑:コマンドインジェクション(CWE-77)
14位:↓:認証の不備(CWE-287)
15位:↑:権限管理の不備(CWE-269)
16位:↓:不適切なデータ逆シリアル化(CWE-502)
17位:↑:センシティブ情報の不適切な露出(CWE-200)
18位:↑:不適切な認可(CWE-863)
19位:→:サーバーサイドリクエストフォージェリ(CWE-918)
20位:↓:メモリバッファ内での操作制限の不備(CWE-119)
21位:↓:NULLポインタ参照(CWE-476)
22位:↓:ハードコードされた資格情報の使用(CWE-798)
23位:↓:整数オーバーフローまたはラップアラウンド(CWE-190)
24位:↑:制御されていないリソース消費(CWE-400)
25位:↓:重要な機能に対する認証の欠如(CWE-306)

(Security NEXT - 2024/11/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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