米当局、「Zimbra」狙う攻撃に注意喚起 - メール「CC」に不正コード
米当局は、「Zimbra Collaboration Suite(ZCS)」に明らかとなった脆弱性「CVE-2024-45519」が悪用されているとして注意喚起を行った。メールの送信先として指定する「CC」に不正なコードを埋め込む手法が用いられているという。
「CVE-2024-45519」は、認証を必要とすることなくコマンドを実行することが可能となる脆弱性。すでに詳細や概念実証コード(PoC)が公開されている。
共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは、MITREにより最高値である「10.0」と評価されており、重要度は4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。
「CC」に悪意あるコードが埋め込まれており、「ZCS」が解析するとコマンドが実行され、ウェブシェルなどを設置されるおそれがある。Proofpointによれば、現地時間9月28日より悪用の動きが観測されているという。
米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は、同脆弱性が悪用されているとして、現地時間10月3日に「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ同脆弱性を追加。
米国内の行政機関に対して一定期間内に対処を求めるとともに、広く悪用されるおそれがあるとして利用者に注意喚起を行っている。
(Security NEXT - 2024/10/04 )
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