Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

WP向け人気キャッシュプラグインに深刻な脆弱性 - 8月に続き再度修正

コンテンツマネジメントシステム(CMS)の「WordPress」向けに提供されているプラグイン「LiteSpeed Cache」に深刻な脆弱性が明らかとなった。アップデートが呼びかけられている。

「LiteSpeed Cache for WordPress(LSCWP)」は、キャッシュやコンテンツの最適化により「WordPress」のレスポンスを向上させるプラグイン。日本語にも対応しており、「WooCommerce」「Yoast SEO」などとも互換性があるとして500万以上のサイトに導入されている。

WordPress向けにセキュリティツールを提供するPatchstackが情報を公開し、認証不備の脆弱性「CVE-2024-44000」について明らかにしたもの。管理者権限を取得されるおそれがあるという。

同プラグインに関しては、8月にも権限昇格の脆弱性「CVE-2024-28000」が明らかとなっているが、異なる脆弱性のため注意が必要。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.8」と評価されている。同社は、同脆弱性が非常に危険で大規模に悪用される可能性があると説明。適用優先度を同社による3段階評価でもっとも高い「高(High)」とレーティングした。

同脆弱性は、現地時間9月4日にリリースされた「同6.5.0.1」にて修正済みとしており、すぐにアップデートを適用するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2024/09/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Google、ブラウザ最新版「Chrome 136」を公開 - 8件のセキュリティ修正
米当局、悪用が確認された脆弱性4件について注意喚起
海外子会社がランサム被害、影響など詳細を調査 - 淀川製鋼所
システム障害、調査でランサムウェアが原因と判明 - 近鉄エクスプレス
パッチや緩和策の適用、メモリ保護を統合した脆弱性対策製品
従業員がサポート詐欺被害、個人情報流出か - 住友林業クレスト
個人情報含む契約書類を誤送信、アドレス帳で選択ミス - 新潟県
生徒情報含むデータを第三者メアドへ誤送信 - 鹿児島高
「ConnectWise ScreenConnect」に脆弱性 - 修正版が公開
中国電力にサイバー攻撃 - 設定不備のリモート接続機器より侵入