Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

OLAPデータストア「Apache Pinot」に脆弱性 - アクセス制御の設定を

分散型分析処理(OLAP)データストアである「Apache Pinot」に脆弱性が明らかとなった。アップデートが呼びかけられている。

現地時間7月24日にメーリングリストで「CVE-2024-39676」を公表したもの。「同1.0.0」より以前のバージョンにおいて、機密情報が漏洩するおそれがある。

具体的には、特定パスにアクセスすると、認証なしにシステムや稼働環境、構成などの機密情報を取得でき、特定のAPIなどへもアクセスされるおそれがある。

開発チームは同脆弱性について、重要度を4段階中、上から2番目にあたる「重要(Important)」とレーティングした。

開発チームは、2023年9月にリリースした「同1.0.0」以降にアップデートするとともに、同問題へ対処するようロールベースのアクセス制御(RBAC)において管理者ロールなどを追加し、アクセスの制御を行うよう求めている。

2024年3月には「同1.1.0」がリリースされている。将来リリースするバージョンでは、デフォルトにて管理者ロールを追加する予定だという。

(Security NEXT - 2024/07/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

一部工事注文書控が所在不明、誤廃棄の可能性 - カンセキ
法人会員情報が流出、脆弱性の点検過程から発覚 - 関西エアポート
セイコーエプソン製プリンタドライバに脆弱性 - 日本語以外の環境に影響
DDoS攻撃が件数減、一方100Gbps超の攻撃も - IIJレポート
Google、ブラウザ最新版「Chrome 136」を公開 - 8件のセキュリティ修正
米当局、悪用が確認された脆弱性4件について注意喚起
海外子会社がランサム被害、影響など詳細を調査 - 淀川製鋼所
システム障害、調査でランサムウェアが原因と判明 - 近鉄エクスプレス
パッチや緩和策の適用、メモリ保護を統合した脆弱性対策製品
従業員がサポート詐欺被害、個人情報流出か - 住友林業クレスト