Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

JAXAに不正アクセス - 攻撃起点はVPN、未知マルウェアも

侵害された端末やサーバ内に保存されていた同機構職員などに関する個人情報が流出したおそれがあることが判明。

くわえて「MS 365」上で管理していた外部機関との共同業務で用いる情報や個人情報も流出した可能性がある。ただし、相手方との関係などを理由に詳細に関しては言及を避けた。

侵害されたシステムやネットワークにおいて、ロケットや衛星の運用に関する機微な情報は扱っていなかったとしており、侵害による事業活動への著しい支障などは生じていないという。

問題の発覚を受けて、同機構では関係者に連絡し、個別に謝罪。再発の防止に向けて体制整備や内部通信ログの監視強化など脆弱性対策を実施した。エンドポイントを含むネットワーク監視の強化、外部からの接続方法の改善、運用管理の可視化、なりすましへの対策強化なども行っている。

また2024年に入ってから、ゼロデイ攻撃も含め、複数回にわたる不正アクセスを確認していることを明らかにした。以前と同様、VPN機器などが標的とされたが、これら攻撃による情報流出については否定している。

(Security NEXT - 2024/07/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

医療関係者向け講演会案内メールで誤送信、取消機能で再発 - EAファーマ
現金領収帳2冊が所在不明、1冊に個人情報 - 北九州市
韓国関連グループの標的型攻撃が継続 - GitHub悪用でマルウェア展開
小学校教諭が児童情報含むUSBメモリを持ち帰り紛失 - 紀の川市
外部サービス侵害で従業員などの個人情報が流出した可能性 - アルビオン
インシデントが2割強の増加 - 「EC-CUBE」改ざん被害も複数報告
ルータOS「OpenWrt」に脆弱性 - 修正版がリリース
「Karmada Dashboard」に深刻な脆弱性 - 修正版が公開
「Apache Tomcat」に複数脆弱性 - 10月のアップデートで修正済み
メール本文に関係者アドレスを記載、削除し忘れ流出 - 神奈川県