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「OpenStack」のモジュールに脆弱性 - 修正パッチが公開

クラウド環境を構築、管理するためのソフトウェアコンポーネントである「OpenStack」に脆弱性が明らかとなった。

現地時間7月2日にセキュリティアドバイザリを公開し、一部モジュールがイメージ処理に利用する「QCOW2(QEMU Copy-On-Write2)」の脆弱性「CVE-2024-32498」を明らかにしたもの。

細工したイメージを処理させることで、ファイルの内容をサーバより送信させることが可能となり、機密情報の流出につながるおそれがあるという。重要度はもっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

仮想マシンの管理に利用する「Nova」、ブロックストレージサービスの「Cinder」ではすべての環境に脆弱性が存在。仮想マシンイメージサービスの「Glance」ではイメージ変換を有効化している場合に影響を受ける。

開発チームでは、各モジュール向けに修正パッチをリリースしており、注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2024/07/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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