Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

5月のフィッシング報告、前月比34.6%増 - 過去3番目の規模に

5月のフィッシング報告数は前月から急増し、14万件超となる過去3番目に多い件数となった。「Amazon」をかたるケースが3割以上を占めている。

フィッシング対策協議会によれば、同月に寄せられたフィッシング攻撃の報告は14万3680件。前月の10万6757件から34.6%増加した。1日あたり約4634.8件の報告が寄せられている。

報告数は、2024年2月に5万5502件まで減少したものの、その後3カ月連続で増加。15万6804件で過去最多を記録した2023年10月以来の規模となり、過去3番目に多い報告数となった。

一方、フィッシングサイトに悪用されたURLは3万8089件。1日あたり約1228.7件だった。前月の3万9863件からは、4.5%減少している。

ランダムな文字列をサブドメインに指定し、リダイレクト用に使い捨てとして利用された「.cn」ドメインのURLが約31.5%を占めたという。

20240624_ap_001.jpg
フィッシング報告とURL件数の推移(グラフ:フィ対協の発表をもとに独自に作成)

(Security NEXT - 2024/06/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Apache ActiveMQ」に脆弱性 - メモリ枯渇のおそれ
個人情報含む行政文書約の紛失が判明 - 防衛省
「Node.js」に脆弱性 - 5月14日にもアップデートを公開予定
XML解析ライブラリ「libexpat」に脆弱性 - DoS攻撃などのおそれ
Arista「CloudVision」に管理者権限を取得される脆弱性
「FortiOS」の認証回避脆弱性、攻撃継続中 - 国内でも被害
先週注目された記事(2025年5月4日〜2025年5月10日)
VPN経由で侵害、個人情報の流出を確認 - DTSグループのSIer
高見澤に対するサイバー攻撃、個人情報流出の可能性が判明
米当局、悪用が確認された既知脆弱性2件について注意喚起