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Windows環境の「PHP」脆弱性、ランサムの標的に - 他脆弱性にも注意

「PHP 8.3.8」「同8.2.20」「同8.1.29」で修正された深刻な脆弱性に対する攻撃が観測された。ランサムウェアの感染活動などに悪用されている。

脆弱性「CVE-2024-4577」は、「CGI」モジュールに判明した脆弱性。過去に修正された「CVE-2012-1823」をバイパスし、リモートよりコードを実行されるおそれがある。Windows環境で利用している場合にのみ影響を受ける。

すでに同脆弱性の悪用がはじまっている。Impervaでは、ウェブシェルの設置やランサムウェア「TellYouThePass」の感染活動に悪用されたことを観測したという。

また「PHP 8.3.8」「同8.2.20」「同8.1.29」に関しては、「CVE-2024-4577」以外に複数の脆弱性が修正されたことも明らかとなっている。

別名「BatBadBut」として修正された脆弱性のひとつである「CVE-2024-1874」の修正をバイパスされるおそれがある「CVE-2024-5585」に対処した。

(Security NEXT - 2024/06/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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