2023年のクレカ不正利用被害、前年比23.9%増 - 3年間で2倍以上に
2023年におけるクレジットカードの不正利用被害は前年から約104億2000万円増となる約540億9000万円だった。2021年以降、わずか3年間に2倍以上に拡大するなど急増している。
日本クレジット協会が、国際ブランドカードの発行事業者を中心に、銀行、信販会社、流通関連事業者、中小の小売団体などを対象にクレジットカードの不正使用被害の状況を調査したもの。
2023年は年間で約540億9000万円の被害が発生。前年の約436億7000万円から23.9%増となった。
2017年に被害額が200億円を突破。以降、2020年までは200億円から300億円のレンジで推移していたが、2021年以降急激に増加しており、わずか3年で2.1倍に拡大した。
被害の内訳を見るとクレジットカード番号の盗用被害が中心となっており、2023年は約93.3%を占めている。
番号盗用被害は、2014年の時点では被害全体の約58.6%と6割ほどだったが、2017年には74.8%と約4分の3まで上昇。以降もさらに割合が増加し、2021年以降は9割以上が番号盗用による被害となっている。
なお、同協会では四半期ごとの推移についても報告している。2023年第4四半期は前四半期から減少したものの、高い水準で推移した。

クレジットカード不正利用被害の推移。2021年以降、急激に増加している(グラフ:日本クレジット協会の発表をもとに独自に作成)
(Security NEXT - 2024/04/04 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
全校生徒の名簿データを第三者へメール誤送信 - 大洲市
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
物流検品システムなどまもなく復旧、物量制限は解除へ - ランテック
コミュニケーションサポーターのメアド流出 - 茨城県国際交流協会
ランサムでシステム障害、配送遅延など影響 - センコーグループ子会社
職員が顧客情報をUSBメモリで持出、日次確認で判明 - 一関信金
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
スポーツグッズ通販サイトで個人情報流出か - 不正プログラムや改ざんを確認
ランサム攻撃で暗号化被害、公共工事のデータも - 松永建設
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開