Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

メール覗き見職員を処分、PWなど推測して不正アクセス - 宇陀市

奈良県宇陀市は、庁内システムに不正アクセスし、他職員のメールを閲覧していた市民環境部の職員に対し、懲戒処分を行った。

同市によれば、同職員は2020年度から2023年度にかけて、勤務時間中に庁内システムへ同市職員271人になりすまして不正にログインし、メールを閲覧していたもの。

1月7日に所属する上司が共有パソコンを立ち上げたところ、デスクトップに見覚えのないファイルが存在することに気づいたことから、問題が発覚したという。

メールを閲覧するには、各職員に割り振られたIDとパスワードが必要となるが、自らに割り振られたIDより他職員のIDを推測。またパスワードについても初期設定より変更されていないなど、容易に推測できるものに対して不正アクセスを行っていた。

住民の個人情報については、ログインの方法が異なるため不正閲覧はなかったとしている。同職員から外部に対する二次流出なども確認されていない。

(Security NEXT - 2024/03/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

プレゼント装うフィッシング詐欺 - 本人確認と称してクレカ情報詐取
欧州IoTセキュリティ法規への準拠を支援 - NRIセキュア
海外子会社でランサム被害、情報流出など影響を調査 - 富士電機
アイ・オー製ルータ「UD-LT1」などに脆弱性 - すでに悪用も
「Veeam Backup & Replication」に複数脆弱性 - アップデートで修正
「Chrome」にセキュリティアップデート - 4件の修正を実施
米CISA、ファイル共有ツールなどの脆弱性3件を悪用リストに追加
「Cisco ASA」のウェブVPNログインページ脆弱性 - 攻撃試行を確認
プロバイダ向け「Veeam Service Provider Console」に深刻な脆弱性
11月は脆弱性22件の悪用に注意を喚起 - 米当局