Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ビデオ会議サービス「Zoom」に脆弱性 - 重要度「クリティカル」も

ビデオ会議サービスを提供するZoomは、現地時間2月13日にセキュリティアドバイザリを公開した。複数の脆弱性に対応しており、なかでもWindows向けのクライアントソフトやSDKでは、重要度が「クリティカル」とされる脆弱性を解消している。

各社が定例のセキュリティアップデートを公開する米時間毎月第2火曜日、いわゆる「パッチチューズデー」にあわせて7件の脆弱性を公表したもの。

脆弱性によって影響を受けるプラットフォームは異なるが、パソコンやモバイルのクライアントソフトをはじめ、Windowsでは「Zoom VDI Client」「Zoom Video SDK」「Zoom Meeting SDK」なども影響を受ける。

なかでもWindows環境に影響がある「CVE-2024-24691」については、重要度が「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

入力の検証に不備があり、ネットワークアクセスにおいて、認証されていないユーザーによる権限の昇格が可能となる脆弱性で、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.6」と評価した。

さらに重要度が4段階中2番目に高い「高(High)」とされる脆弱性1件のほか、「中(Medium)」とされる5件へ対処した。同社は脆弱性が修正されている最新版へアップデートするよう利用者に呼びかけている。今回修正した脆弱性は以下のとおり。

CVE-2024-24690
CVE-2024-24691
CVE-2024-24695
CVE-2024-24696
CVE-2024-24697
CVE-2024-24698
CVE-2024-24699

(Security NEXT - 2024/02/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

全校生徒の名簿データを第三者へメール誤送信 - 大洲市
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
物流検品システムなどまもなく復旧、物量制限は解除へ - ランテック
コミュニケーションサポーターのメアド流出 - 茨城県国際交流協会
ランサムでシステム障害、配送遅延など影響 - センコーグループ子会社
職員が顧客情報をUSBメモリで持出、日次確認で判明 - 一関信金
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
スポーツグッズ通販サイトで個人情報流出か - 不正プログラムや改ざんを確認
ランサム攻撃で暗号化被害、公共工事のデータも - 松永建設
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開