Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「FortiOS」に複数の深刻な脆弱性 - すでに一部は悪用か

Fortinet製品に搭載されている「FortiOS」にリモートより攻撃を受けるおそれがある深刻な脆弱性が複数明らかとなった。「SSL VPN」機能に判明した脆弱性は、すでに悪用されている可能性もあるという。

同社は、現地時間2月8日にセキュリティアドバイザリを公開し、「FortiOS」に関する4件の脆弱性を明らかにした。

なかでも「CVE-2024-21762」「CVE-2024-23113」の2件については、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.8」と評価し、重要度を5段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。

「CVE-2024-21762」は、「sslvpnd」において域外メモリに書き込みが行われる脆弱性。リモートより細工したHTTPリクエストを送信することで、認証なしに任意のコードを実行することが可能だとしている。同脆弱性については、すでに悪用されている可能性もあるという。

一方「CVE-2024-23113」は、「FortiOS」の「fgfmdデーモン」に判明した脆弱性。外部から入力された文字列の処理に存在し、細工されたリクエストによって任意のコードを実行されるおそれがある。

(Security NEXT - 2024/02/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

誤送信でセミナー参加者のメアドが流出 - 埼玉県産業振興公社
「Adobe Acrobat/Reader」に6件の脆弱性 - アップデートで修正
Ivantiのリモートアクセス製品に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
MS、2024年最後の月例パッチを公開 - ゼロデイ脆弱性も修正
医師が私物PCを盗難、内部に患者の個人情報 - 慶大病院
サイゼリヤ、ランサムウェア攻撃で個人情報流出 - 6万件超が被害か
米当局、「Windows」に判明したゼロデイ脆弱性に注意喚起
「Ivanti CSA」に深刻な脆弱性 - 管理者権限を奪われるおそれ
「Dell PowerFlex」など複数製品に深刻な脆弱性 - アップデートを公開
「Chrome」にセキュリティアップデート - 複数の脆弱性を解消