Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Docker、脆弱性「Leaky Vessels」を修正したアップデートを公開

Dockerは、コンテナのコアコンポーネントに脆弱性「Leaky Vessels」が見つかった問題で、アップデートをリリースした。

ランタイムである「runc」やイメージのビルドに用いる「Buildkit」に「Leaky Vessels」と名付けられた4件の脆弱性「CVE-2024-21626」「CVE-2024-23651」「CVE-2024-23652」「CVE-2024-23653」が判明したもの。

「Docker Engine 25.0.1」「同24.0.8」「Docker Desktop 4.27.0」および以前のバージョンが影響を受ける。脆弱性の影響については「高(High)」とレーティングした。

脆弱性は「runc1.1.12」「Buildkit 0.12.5」にて修正されており、これらを反映した「Moby(Docker Engine)25.0.2」「同24.0.9」を現地時間1月31日にリリース。翌2月1日より「Docker Desktop 4.27.1」を提供している。

また「BuildKit 0.12.5」に関しては、「Leaky Vessels」にて指摘された4件の脆弱性にくわえて、サービス拒否の脆弱性「CVE-2024-23650」に対処したことや、「Moby(Docker Engine)」においてキャッシュを汚染されるおそれがある「CVE-2024-24557」を修正したことを明らかにしている。これら脆弱性の影響は1段階低い「中(Medium)」とした。

Dockerでは、アップデートを強く推奨するとともに、アップデートだけでなく「Dockerイメージ」「Dockerfile」については慎重に使用し、信頼できるコンテンツのみビルドに使用するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2024/02/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Tenable Identity Exposure」に脆弱性 - 2月の更新で修正済み
個人情報を6機関に誤送信、転送され規模が20倍超に - 岐阜県
報道記者が個人情報含む資料を一時紛失 - ABCテレビ
約40万件の個人情報が流出した可能性 - ニデック子会社
CrowdStrike導入したWindows端末の97%以上がオンラインに
Acronisのデータバックアップ用インフラ製品に深刻な脆弱性 - すでに悪用も
CrowdStrikeによる障害、約850万台に影響 - あらたな復旧方法も準備中
組込システムの検証テストツール「NI VeriStand」に複数脆弱性
SonicWall、「Blast-RADIUS」の緩和策でアドバイザリ
「Spring Cloud Data Flow」に深刻な脆弱性 - アップデートが公開