Ivanti製品のあらたなゼロデイ脆弱性 - 米当局が3日以内の対応を要請
「Ivanti Connect Secure(旧Pulse Connect Secure)」「Ivanti Policy Secure」にあらたなゼロデイ脆弱性「CVE-2024-21893」が判明したことを受け、米当局は現地時間1月31日、米行政機関に対して3日以内に対策を講じるよう要請した。
米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)が現地時間1月31日に「CVE-2024-21893」を「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ追加したもの。
両製品に関しては、2024年1月に入り「CVE-2023-46805」「CVE-2024-21887」が同カタログへ追加されている。米国内の行政機関では現地時間1月22日までに緩和策など講じることが必須とされたほか、1月19日には緊急指令「ED 24-01」が発行されている。
Ivantiでは、現地時間1月31日に脆弱性を修正するパッチを一部バージョンに向けてリリースしたが、同社は同時にあらたな脆弱性「CVE-2024-21888」「CVE-2024-21893」を公表。あわせて修正したことを明らかにした。
なかでも「SAMLコンポーネント」に判明したサーバサイドリクエストフォージェリ(SSRF)の脆弱性「CVE-2024-21893」について、Ivantiは限定的としながらもすでに悪用が確認されている。こうした状況を受け、CISAでは「KEV」へ「CVE-2024-21893」を追加するとともに、対応期限を現地時間2月2日と定め、米行政機関へ対応を促した。
Ivantiでは、修正パッチにくわえて未提供のバージョンに対し、緩和策を用意している。脆弱性が公表されたことから、今後さらに悪用が広がることも懸念されており、行政機関に限らず、「CVE-2024-21893」についても悪用へ警戒する必要がある。
(Security NEXT - 2024/02/01 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「LogStare Collector」に複数の脆弱性 - 最新版へ更新を
「Apache Syncope」に脆弱性 - 内部DB構成でPW特定のおそれ
国会図書館のシステム開発環境から個人情報が流出した可能性
IT資産管理製品「MaLion」のWindows向けエージェントに深刻な脆弱性
ランサム感染でサーバ障害、調査や復旧実施 - YAC子会社
病院向け月刊誌に患者の個人情報 - 石川県の公立病院
図書館読み聞かせボランティア向けのメールで誤送信 - 柏崎市
医療者向け会員サービスで個人情報が閲覧可能に - 権限設定ミス
NASがランサム被害、個人情報流出の可能性 - 順大
Progress製DB接続ドライバ「DataDirect」に複数の脆弱性
