Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Dellのデータ保護アプライアンスに多数脆弱性 - 深刻な脆弱性も

バックアップ機能などを提供するDell Technologies製アプライアンス「Dell PowerProtect Data Manager DM5500」に脆弱性が明らかとなった。サードパーティを含めて40件以上にのぼり、悪用が確認されている脆弱性も含まれる。

同社は現地時間12月4日にセキュリティアドバイザリを公開し、同製品に関連する脆弱性7件のほか、実装されているサードパーティ製ソフトウェアの脆弱性などをアップデートで修正したもの。同社は重要度を「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。

具体的には、「PPOEコンポーネント」においてroot権限を取得されるおそれがある権限昇格の脆弱性「CVE-2023-44304」や、スタックベースのバッファオーバーフローの脆弱性「CVE-2023-44305」、認証不備の脆弱性「CVE-2023-44302」などが判明した。

同社は共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアについて、「CVE-2023-44304」を「8.8」、「CVE-2023-44305」「CVE-2023-44302」をともに「8.1」と評価した。

一方、米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」では、「CVE-2023-44305」「CVE-2023-44302」をいずれも「9.8」としている。Dellでは攻撃の複雑性が高いと評価したのに対し、「NVD」では容易に攻撃できると判断した。

(Security NEXT - 2023/12/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

一部工事注文書控が所在不明、誤廃棄の可能性 - カンセキ
法人会員情報が流出、脆弱性の点検過程から発覚 - 関西エアポート
セイコーエプソン製プリンタドライバに脆弱性 - 日本語以外の環境に影響
DDoS攻撃が件数減、一方100Gbps超の攻撃も - IIJレポート
Google、ブラウザ最新版「Chrome 136」を公開 - 8件のセキュリティ修正
米当局、悪用が確認された脆弱性4件について注意喚起
海外子会社がランサム被害、影響など詳細を調査 - 淀川製鋼所
システム障害、調査でランサムウェアが原因と判明 - 近鉄エクスプレス
パッチや緩和策の適用、メモリ保護を統合した脆弱性対策製品
従業員がサポート詐欺被害、個人情報流出か - 住友林業クレスト