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「Cisco IOS XE」のゼロデイ脆弱性、9月中旬ごろより悪用か

10月に確認された攻撃では、不正なアカウントの作成にくわえて、有効化されていなかったものの、攻撃者がシステムレベル、または「Cisco IOS」のレベルで任意のコマンドを実行できる悪意あるプログラムが埋め込まれていた。

確認された不正プログラムは、永続的に動作するものではなく、デバイスの再起動によって削除されるが、攻撃者によって作成された不正なアカウントはそのまま残存し、引き続き悪用されるおそれがあるという。

同社はこれら一連の活動について、同じ攻撃者により実行された可能性が高いと分析。9月より侵入の試みを開始し、さらに発展した攻撃を展開したものと見ている。

また攻撃者は、「CVE-2023-20198」以外にも過去に判明しているコマンドインジェクションの脆弱性「CVE-2021-1435」を悪用。「CVE-2021-1435」に対するパッチを適用した環境においても、現状判明していない未知の方法を用いて不正なプログラムを埋め込んでいた。

同社は、悪意あるプログラムが稼動したり、意図しないユーザーが作成されていないかなど、機器が侵害を受けていないか確認するよう注意を呼びかけている。あわせてインターネットに接続されたシステムでは、「HTTPサーバ機能」を無効にするよう求めている。

(Security NEXT - 2023/10/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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