Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Acrobat」「Cisco IOS」などの脆弱性5件が攻撃の標的に

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は、現地時間10月10日に「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ5件の脆弱性を追加した。

具体的には、「Adobe Acrobat」「Adobe Reader」における解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」の脆弱性「CVE-2023-21608」を追加した。同脆弱性は1月のアップデートで修正されており、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」におけるベーススコアは「7.8」と評価されている。

同時に修正された脆弱性17件も含め、同社では適用優先度をもっとも低い「3」とレーティング。アップデートの公開当時は、任意のタイミングで更新するよう求めていた。

一方「CVE-2023-20109」は、Cisco Systems製ネットワーク機器に搭載されている「Cisco IOS」「Cisco IOS XE」の「Cisco Group Encrypted Transport VPN(GETVPN)」に明らかとなった脆弱性。

現地時間9月27日にセキュリティアドバイザリをリリースしており、CVSS基本値を「6.6」、重要度を4段階中、上から3番目にあたる「中(Medium)」としていた。

悪用にはグループのメンバーであるか、キーサーバの管理権限が必要となるが、任意のコードを実行したり、サービス拒否を引き起こすおそれがある。

(Security NEXT - 2023/10/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

米当局、悪用脆弱性に6件追加 - SharePoint関連はランサムも悪用
「Apache httpd」のアクセス制御に脆弱性 - 条件分岐が常時「真」に
2Qの個人「サポート詐欺」相談は912件 - 検挙後に減少
一部「SonicOS」のSSL VPNに脆弱性 - DoS攻撃のおそれ
DBD攻撃で拡大、ランサムウェア「Interlock」に警戒を
Apple、「macOS Sequoia 15.6」など公開 - 脆弱性87件を修正
2Qの脆弱性届出は99件 - ウェブサイト関連が倍増
6月はフィッシング報告が減少、証券関連影響 - URLは増加
ペット保険システムにサイバー攻撃、情報流出の可能性 - アクサ損保
相続関係書類を誤廃棄、店舗統廃合時のデータ移行不備で - 北央信組