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初期パスワードにつけ込み職員3人が不正アクセス - 日置市

鹿児島県日置市において、同市職員3人が別の複数職員になりすまして同市システムへ不正アクセスしていたことがわかった。

同市で利用する庁内グループウェアのログを確認していたところ、職員1人が不正アクセスしていることが4月20日に発覚。さらに調査を進めたところ、別の職員2人も同様に他職員になりすましてアクセスしていることが判明した。

これら職員において共謀関係はなく、それぞれの職員が単独で行為に至っていた。教育委員会主査は、1月1日から4月21日にかけて、61人に対しのべ697回にわたりログイン。メールを閲覧したり、人事評価記録書などのデータをダウンロードしていた。

また産業建設部主事補は37人に対し、のべ232回のログインを行い、メールを閲覧していたほか、教育委員会課長補佐は、14人に対しのべ38回にわたってログインし、メールや給与明細などを見ていた。

同市では、1月1日にあたらしいシステムを導入。同システムでは初期パスワードに「ID」と同じ文字列が設定されていた。「ID」は連続した職員番号で、初期パスワードのままだと容易に予測し、ログインできる状態だったという。

(Security NEXT - 2023/08/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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