Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ゲノムブラウザ「GBrowse」に脆弱性 - 後継製品の利用を

Generic Model Organism Database Project(GMOD)が提供するウェブベースのゲノムブラウザ「GBrowse」に脆弱性が明らかとなった。

脆弱性情報のポータルサイトであるJVNによれば、一部バージョンに任意のファイルをアップロードできるファイル検証不備の脆弱性「CVE-2023-32637」が明らかとなったもの。アップロードされたファイルは認証なしにアクセスでき、サーバ上で任意のコードを実行されるおそれがある。

同脆弱性は、サイバーディフェンス研究所が情報処理推進機構(IPA)へ報告したもので、JPCERTコーディネーションセンターが調整を行った。

JPCERTコーディネーションセンターでは、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」のベーススコアを「5.3」と評価。JVNでは、アドバイザリを「緊急」と位置づけ、利用者に注意を呼びかけた。

すでに開発者は「GBrowse」のサポートを終了しており、ソースリポジトリに対するプルリクエストは引き続き許可されているが、セキュリティ上の問題には対処できない可能性があるとしており、後継となる「JBrowse 2」の利用が推奨されている。

(Security NEXT - 2023/07/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ランサム被害でシステム障害、グループ各社に影響 - テイン
公開PDF資料に個人情報、県注意喚起きっかけに判明 - 菊池市
小学校で個人票を誤配布、マニュアルの認識不十分で - 大阪市
ファイル転送ソフト「MOVEit Transfer」にDoS脆弱性 - 修正版公開
ネット印刷サービスにサイバー攻撃、個人情報流出か - ウイルコHD子会社
英国ブランド通販サイト、約3年間にわたりクレカ情報流出の可能性
「VMware Tools」「Aria Operations」既知脆弱性、悪用事例の報告
ランサム攻撃者が犯行声明、事実関係を確認中 - アスクル
ペット保険システムから契約者情報など流出した可能性 - アクサ損保
米当局、「XWiki Platform」「Aria Operations」脆弱性を悪用リストに追加