Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Citrix ADC」などに深刻な脆弱性 - すでに悪用も

「Citrix ADC」「Citrix Gateway」に深刻な脆弱性が明らかとなった。一部脆弱性はすでに悪用が確認されており、同社は可能なかぎり早急にアップデートを講じるよう強く求めている。

「NetScaler ADC(旧Citrix ADC)」「NetScaler Gateway(旧Citrix Gateway)」に3件の脆弱性が明らかになったとし、7月18日にアドバイザリを公開したもの。重要度は4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされている。

具体的には、認証なしにリモートよりコードの実行が可能となる脆弱性「CVE-2023-3519」が明らかとなった。「VPN」の仮想サーバや、「ICA(画像転送)」「RDP」のプロクシ、認証サーバなどを構成している場合に影響を受ける。さらに権限昇格の脆弱性「CVE-2023-3467」や、クロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性「CVE-2023-3466」なども判明している。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは、「CVE-2023-3519」が「9.8」、「CVE-2023-3466」が「8.3」、「CVE-2023-3467」が「8.0」と評価されている。なかでも「CVE-2023-3519」は脆弱性の悪用が確認されているという。

同社は、これら脆弱性を修正した「同13.1-49.13」「同13.0-91.13」「同13.1-FIPS 13.1-37.159」「同12.1-FIPS 12.1-55.297」「同12.1-NDcPP 12.1-55.297」を提供しており、できるだけ早急にインストールするよう呼びかけている。

また「同12.1」系については、サポートの終了を迎えており、脆弱性の修正が実施されたサポート中のバージョンへ移行するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2023/07/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

セミナー参加者にメール誤送信、メアド流出 - 横須賀市
Apple、「macOS Sonoma 14」をリリース - 脆弱性61件を修正
新型コロナウイルス感染症対策事業の関連公文書を紛失 - 三重県
事業者向けECサイトにサイバー攻撃 - ソフトバンク関連会社
Python向けライブラリ「gevent」に脆弱性 - アップデートを
「Firefox 118」が公開に - 機能強化や脆弱性修正など実施
「VMware Aria Operations」に脆弱性 - ホットフィクスを公開
セミナー案内メール、宛先に別人氏名 - 大阪府
県立高校でメール誤送信、高校生活入門講座参加者のメアド流出 - 三重県
メタバース内に「警視庁サイバーセキュリティセンター」を開設