MSが月例パッチ公開、脆弱性5件が悪用済み - パッチ未提供のゼロデイ脆弱性も
5件の脆弱性については、すでに悪用が確認されている。「CVE-2023-32049」は、「Windows SmartScreen」に明らかとなった脆弱性。「ファイルを開く - セキュリティ警告」のプロンプト表示をバイパスされるおそれがある。
また「Outlook」に明らかとなった「CVE-2023-35311」を悪用されると、URLをクリックした際の「セキュリティに関する通知」のプロンプト表示がバイパスされるという。マイクロソフトでは「CVE-2023-35311」「CVE-2023-32049」のCVSS基本値を「8.8」と評価した。
「Windowsエラー報告サービス」には、管理者権限を取得されるおそれがある権限昇格の脆弱性「CVE-2023-36874」が存在。細工したファイルを開くとアプリケーションを実行している権限を取得される「Windows MSHTMLプラットフォーム」の脆弱性「CVE-2023-32046」についても、実際に悪用が確認されている。いずれもCVSS基本値は「7.8」。
一方、「Office」や「Windows HTML」においてリモートよりコードを実行されるおそれがある「CVE-2023-36884」については、脆弱性が悪用されているだけでなく、公開も確認されている。細工したOfficeファイルを用いた標的型攻撃に悪用が確認されている。CVSS基本値は「8.3」。
同社は「CVE-2023-36884」について調査段階にあるとし、現地時間7月11日の時点でアップデートは用意しておらず、緩和策を示すにとどめた。今後調査が完了次第、状況に応じて定例外アップデートの可能性も含め、何らかの措置を講じる方針。
(Security NEXT - 2023/07/12 )
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