Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

1Qのクレカ被害、121.4億円 - 前四半期比4.9%減

2023年第1四半期におけるクレジットカードの不正利用被害額は約121億4000万円だった。番号盗用被害が9割超を占めており、前四半期より減少するも高い水準で推移している。

日本クレジット協会が、国際ブランドカードの発行事業者を中心に、銀行、信販会社、流通におけるクレジットカード事業者、中小の小売団体など41社を対象としてクレジットカードの不正使用被害の状況を調査し、取りまとめたもの。

同四半期におけるクレジットカードの不正利用被害額は約121億4000万円。前四半期の約127億7000万円から4.9%減となった。2022年以降、5四半期連続で100億円を超える被害が確認されている。

不正利用被害のなかでも、番号盗用による被害が約113億3000万円と全体の93.3%を占めた。前四半期の約120億6000万円から6.1%の減少とはなったが、前四半期に次いで被害が多く、予断を許さない状況が続いている。

一方偽造カードによる被害は約8000万円、その他被害が約7億3000万円だった。

20230706_jc_001.jpg
クレジットカード不正利用の推移(グラフ:日本クレジット協会の発表をもとに独自に作成)

(Security NEXT - 2023/07/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

県営住宅入居者の個人情報含む書類、強風で飛散 - 愛知県
個人情報含む道路占用届書をメール誤送信 - 国交省
フィッシング攻撃支援サブスクの関係者を一斉検挙 - 利用者は約1万人
国家関与のサイバー攻撃「ArcaneDoor」 - 初期侵入経路は不明、複数ゼロデイ脆弱性を悪用
「PAN-OS」の脆弱性侵害、段階ごとの対策を説明 - Palo Alto
MS 365アカウントに不正アクセス、個人情報流出の可能性 - セガ子会社
国内でも被害発生、「ColdFusion」の既知脆弱性狙う攻撃
バッファロー製ルータに脆弱性 - パスワード取得、コマンド実行のおそれ
米政府、悪用が確認された脆弱性3件について注意喚起
「Cisco ASA」「FTD」に複数脆弱性 - ゼロデイ攻撃も発生