「BIND 9」に複数の脆弱性 - 異常終了のおそれ
Internet Systems Consortium(ISC)が提供するDNSサーバ「BIND 9」に複数の脆弱性が明らかとなり、現地時間6月21日にアップデートがリリースされた。関連機関からも注意喚起が行われている。
同ソフトウェアに2件の脆弱性「CVE-2023-2828」「CVE-2023-2911」が明らかとなったもの。「CVE-2023-2828」は、キャッシュDNSサーバにおいて、リモートから細工したリクエストを送りつけることでメモリを枯渇させることが可能となる脆弱性。サービス拒否に陥るおそれがある。
また「CVE-2023-2911」では、特定の条件下でルックアップ処理のループが生じ、スタックオーバーフローによって予期せず終了するおそれがある。
いずれも共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」においてベーススコアは「7.5」と評価されており、重要度は2番目に高い「高(High)」とレーティングされている。脆弱性の悪用は確認されていないという。
ISCでは脆弱性を修正した「BIND 9.18.16」「同9.16.42」をリリースした。「CVE-2023-2911」については回避策もアナウンスしている。
脆弱性が公表され、アップデートがリリースされたことを受け、日本レジストリサービス(JPRS)では緊急の注意喚起を実施。バージョンアップの実施を強く推奨している。
(Security NEXT - 2023/06/22 )
ツイート
PR
関連記事
映画感想投稿キャンペーンで個人情報が閲覧可能に - 映画配給会社
講座申込者宛のメールで誤送信 - 都立特別支援学校
SNSアカを乗っ取られ、削除される - レンズメーカーのシグマ
取材メモがネット流出、派遣スタッフから - NHK
米当局、悪用リストから脆弱性1件を除外 - PoC機能せず、CVEは廃番
「macOS Sonoma 14.1.2」を公開、脆弱性を修正 - 旧OSには「Safari」のアップデート
Apple、「iOS 17.1.2」を公開 - ゼロデイ脆弱性2件に対応
委託先が患者情報を紛失、防犯カメラに誤廃棄時の映像 - 頴田病院
個人情報含む書類をFAXで誤送信 - 栃木県住宅供給公社
個人情報含む生徒個人票を紛失 - 神奈川の中高一貫校