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所属組織の要請と電話で事前説明、巧妙なフィッシング攻撃に警戒を

第三者によって不正アクセスを受けた名刺管理サービス上には、過去に名刺交換で取得した6万6214件の名刺情報が保存されていた。攻撃者が実際にアクセスした件数などはわかっていない。

川崎設備工業では不正アクセスに利用された同従業員のIDを停止するとともに、全IDのパスワードを初期化。取引先へ連絡を取るなど対応を進めている。4月5日の段階で、窃取された情報が悪用されたといった被害の報告はないとしている。

不審な電話を受けたのは、今回被害が発覚した従業員だけで、ほかに同様の不審な電話などは確認されていない。誘導先のドメインはサービスとは異なるものだったが、電話の話を信用してしまい、アカウント情報を入力してしまったと同従業員は話しているという。

サービスの運営会社であるSansanは、本誌取材に対し、サービス利用者から寄せられたフィッシングの報告件数などは、顧客に関する情報であるとしてコメントを避けた。

フィッシング被害の発生状況についても、あくまで利用者に対するソーシャルエンジニアリングで生じた問題であり、回答する立場にないと説明。不正アクセスに悪用された認証情報については、同社経由で流出していないことをあらためて強調した。

(Security NEXT - 2023/04/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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