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MLOpsプラットフォーム「MLflow」に深刻な脆弱性

機械学習のライフサイクルを管理するプラットフォーム「MLflow」に深刻な脆弱性が明らかとなった。「MLflow」とは無関係のファイルを読み取られるおそれがある。

「同2.2.0」および以前のバージョンに「リモートファイルインクルージョン(LFI)」の脆弱性「CVE-2023-1177」が明らかとなったもの。

「mlflow server」や「mlflow ui」コマンドを使用してモデルレジストリサーバをホストしている場合、クエリを実行できるユーザーによって「MLflow」とは無関係である任意のファイルをリモートより参照されるおそれがある。

「MLflow」そのものに認証機能が用意されていないため、脆弱性を報告したセキュリティ研究者は、インストールしたデフォルトの状態ではリモートより認証なしにアクセスが可能であると指摘。

「MLflow」は「Amazon S3」環境で広く利用されているが、こうしたケースでは、実装環境における「AWSアカウント」の認証情報や、「SSH秘密鍵」の窃取などにつながるおそれがあると危険性を説明している。

(Security NEXT - 2023/03/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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