Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

まほろば工房のIP-PBX製品にRCE脆弱性 - アップデートの実施を

まほろば工房が提供するIP電話交換機「MAHO-PBX NetDevancerシリーズ」に深刻な脆弱性が明らかとなった。悪用されると第三者に乗っ取られたり、アカウントの取得やマルウェアのインストールなどが行われるおそれがある。

「1.11.00」以前のファームウェアに、OSコマンドインジェクション「CVE-2023-22279」「CVE-2023-22280」をはじめ、クロスサイトスクリプティング「CVE-2023-22296」、クロスサイトリクエストフォージェリ「CVE-2023-22286」など、あわせて4件の脆弱性が明らかとなったもの。

「CVE-2023-22279」については、リモートより任意のOSコマンドを実行されるおそれがあり、今回明らかとなった脆弱性のなかでは共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」のベーススコアがもっとも高く、「9.8」と評価されている。

いずれもGMOサイバーセキュリティbyイエラエの安里眞夢氏が情報処理推進機構(IPA)へ報告したもので、JPCERTコーディネーションセンターが調整を行った。

まほろば工房では、利用者にファームウェアのアップデートを呼びかけるとともに、製品をインターネットから直接アクセスできる環境で製品を利用しないよう注意を喚起している。

(Security NEXT - 2023/01/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

JetBrains「YouTrack」に複数の脆弱性 - トークン漏洩のおそれも
「Androidアプリセキュアコーディングガイド」英語版を公開 - JSSEC
要介護認定調査の連絡票を路上でクリアファイルごと紛失 - 神戸市
NECのHAクラスタソフト「CLUSTERPRO X」に深刻な脆弱性
顧客取引データ保存されたディスク2枚が所在不明 - 西村証券
サイト侵害で個人情報流出の可能性 - 幼児向け通信教材会社
説明会の参加者向けメールで誤送信 - 鳥取労働基準監督署
Elasticのエンドポイント対策「Elastic Defend」に脆弱性 - 修正版を提供
2025年9月も300件強のDDoS攻撃を観測 - IIJレポート
「NVIDIA App」インストーラに脆弱性 - 権限昇格のおそれ