Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

圧縮解凍ライブラリ「py7zr」にパストラバーサルの脆弱性

7zファイルの圧縮や解凍などの機能を提供するPythonベースのライブラリ「py7zr」に脆弱性が明らかとなり、アップデートがリリースされた。

「同0.20.0」「同0.19.0」「同0.18.10」および以前のバージョンにパストラバーサルの脆弱性「CVE-2022-44900」が判明したもの。細工したアーカイブファイルを解凍すると、ローカル上へ任意のファイルを書き込まれるおそれがある。

米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」による共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.1」、重要度は「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

脆弱性の報告を受けた開発者では、脆弱性に対処した「同0.20.2」を11月2日に公開。修正内容をバックポートした「同0.19.2」「同0.18.12」をあわせて提供しており、アップデートを呼びかけている。

脆弱性に関しては、アップデートのリリース後、CVE番号が付番されており、12月6日に脆弱性の報告者によって詳細が公表されている。

(Security NEXT - 2022/12/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

患者情報含む書類紛失、ISO審査前の確認で判明 - 浜医大病院
「ChatGPT」のフィッシング攻撃 - アカウント停止と不安煽る
委託先で個人情報を誤送信、半年後に発覚 - 長崎市
脅威情報共有基盤「MISP」がアップデート - 2件の脆弱性を修正
「Apache Struts」にDoS脆弱性 - ディスク領域枯渇のおそれ
リモートアクセス経由で侵害、従業員情報が流出か - 三菱製紙
ランサム被害で個人情報が流出した可能性 - オオサキメディカル
組織向けコラボツール「Mattermost」に脆弱性 - 「クリティカル」も
SWITCHBOT製テレビドアホンに脆弱性 - 親子機の更新を
「Fluent Bit」に認証回避やRCEなど脆弱性 - アップデートで修正