「Oracle Fusion Middleware」の既知脆弱性に対する攻撃が発生
1月に修正された「Oracle Fusion Middleware」の脆弱性を悪用する攻撃が確認された。3月以降、実証コードも複数公開されており、悪用されるリスクが高まっている。
「Oracle Access Manager product」に含まれるシングルサインオンのコンポーネント「OpenSSOエージェント」にリモートよりコードの実行が可能となる深刻な脆弱性「CVE-2021-35587」について悪用が確認されたもの。
Oracleでは1月の定例パッチにて同脆弱性へ対処した。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.8」、重要度は「クリティカル(Critical)」とされている。
悪用されていることが確認されたとして、米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)では11月28日に同脆弱性を「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」に追加した。攻撃の具体的な内容は明らかとなっていない。
同脆弱性については、Oracleへ脆弱性を報告したセキュリティ研究者2人が、概念実証コード(PoC)を3月に公開。その後も複数のコードが公開されている。
オンラインに接続されたデバイスの検索エンジンを提供するCensysの研究者によると、米国や中国、ドイツ、シンガポール、カナダなどのユニークなIPアドレス6件から、脆弱性を悪用する試みを観測しているという。
(Security NEXT - 2022/12/09 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「Cisco IOS XR」にDoSや署名バイパスの脆弱性 - 修正版リリース
工場向けMOMシステム「DELMIA Apriso」脆弱性 - 米当局が悪用に注意喚起
Ivantiのエンドポイント管理やリモートアクセス製品に脆弱性
ネットワーク監視ツール「Stork」に脆弱性 - DoS攻撃のおそれ
GitLab、バグ報奨金プログラムで報告された脆弱性6件を解消
「Adobe Commerce」「Magento」に深刻な脆弱性 - Adobeと外部で温度差
MS、月例セキュリティ更新80件を公開 - 「緊急」8件などに対応
「Adobe ColdFusion」に深刻な脆弱性 - 緊急対応を
「Adobe Acrobat/Reader」に複数脆弱性 - アップデートを公開
Fortinet、セキュリティアドバイザリ2件をリリース