Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Atlassian Bitbucket」の深刻な脆弱性 - PoC公開で悪用リスク高まる

8月に「Atlassian Bitbucket Server」「同Data Center」の深刻な脆弱性「CVE-2022-36804」が修正されたが、同脆弱性のエクスプロイトコードが公開されたことがわかった。大規模な攻撃に悪用される懸念が高まっている。

「CVE-2022-36804」は、パブリックあるいはプライベートの「Bitbucketリポジトリ」のAPIに対して細工したHTTPリクエストを送信することで、リモートよりコードの実行が可能となるコマンドインジェクションの脆弱性。

同社は、脆弱性について共通脆弱性評価システム「CVSSv3」のベーススコアを「9.9」、重要度を「クリティカル(Critical)」と評価。8月24日に「同8.3.1」「同8.2.2」「同8.1.3」「同8.0.3」「同7.21.4」「同7.17.10」「同7.6.17」をリリースし、脆弱性を修正した。

同脆弱性は、バグバウンティプログラムを通じて報告されたもので、アップデートの公開を受けて報告者は30日以内に脆弱性の実証コード(PoC)を公開すると予告。しかしそれを待たずに、第三者によって脆弱性が分析され、9月19日にエクスプロイトコードが公開された。

Rapid 7は、公表されたPoCを元に「Metasploitモジュール」を開発。修正パッチのリバースエンジニアリングは比較的容易であり、すでに同脆弱性を狙った攻撃が発生している可能性があると指摘するとともに、今後大規模に脆弱性が悪用される可能性も高いとして警鐘を鳴らしている。

(Security NEXT - 2022/09/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「SonicWall SMA 100」シリーズに脆弱性 - アップデートが公開
「Progress Flowmon」に脆弱性 - 10月の複数アップデートで修正
Apple、「iOS 26.1」「iPadOS 26.1」を公開 - 56件の脆弱性を解消
「CentreStack」「CWP」脆弱性の悪用に注意喚起 - 米当局
入退室管理製品「UniFi Access」の管理APIに認証不備の脆弱性
「Elastic Cloud Enterprise」に脆弱性 - API経由で不正操作のおそれ
Google、「Chrome 142」でV8関連はじめ脆弱性20件を修正
ファイル転送ソフト「MOVEit Transfer」にDoS脆弱性 - 修正版公開
「VMware Tools」「Aria Operations」既知脆弱性、悪用事例の報告
米当局、「XWiki Platform」「Aria Operations」脆弱性を悪用リストに追加