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市関連団体の監査書類を偽造、旧資料の印影を転用 - 登米市

宮城県登米市が事務局を務める利水環境保全団体において、監査が未実施だったにも関わらず監査報告書を偽造していたことが判明した。同市では関連する職員を処分している。

同市では、利水環境保全事業を行う団体の事務局を務めていたが、2021年度の総会に偽造された監査資料が提出されていたもの。

1月ごろ、2月の書面決議による総会に向けて収支決算や関係書類を用意する必要があったが、監査が未実施となっており、業務を担当する係長級の職員は、2019年度の監査報告書のPDFファイルにある印影画像を転用して2021年度の資料を不正に作成。そのまま総会に提出していた。

翌2022年度の総会に向けて、6月に監査の日程調整を行っていたところ、監事より2021年度の監査が行われていないとの指摘があり、問題が発覚した。

同職員は同市の聞き取り調査に対して行為を認めており、業務が忙しく立て込んでいて手が回らなかったと行為に至った理由を説明し、反省しているという。

(Security NEXT - 2022/08/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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