PEARライブラリ「Archive_Tar」の脆弱性、攻撃の標的に - CMSなどにも影響
PEARライブラリ「Archive_Tar」における既知の脆弱性が悪用されていることがわかった。同ライブラリを実装している環境において注意が必要だ。
信頼できないデータのデシリアライゼーションの脆弱性「CVE-2020-28948」や、「.tar」「.tar.gz」など特定ファイル形式の処理におけるパストラバーサルの脆弱性「CVE-2020-36193」について悪用が確認されたもの。
米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)では、現地時間8月25日にこれら脆弱性を「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」に追加、米連邦政府や行政機関に対して注意喚起を行った。
「CVE-2020-28948」については2020年の段階で実証コード(PoC)が確認されている。今回「KEV」に追加された脆弱性は2件のみだが、「Archive_Tar」に関してはシンボリックリンクの処理にパストラバーサルの脆弱性「CVE-2021-32610」なども明らかになっている。
同ライブラリは、コンテンツマネジメントシステム(CMS)など広く活用されており、利用環境において注意が必要。「Drupal」においても過去に同ライブラリの更新にともなうアップデートが実施されている。
(Security NEXT - 2022/08/26 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
海外子会社がランサム被害、影響など詳細を調査 - 淀川製鋼所
システム障害、調査でランサムウェアが原因と判明 - 近鉄エクスプレス
パッチや緩和策の適用、メモリ保護を統合した脆弱性対策製品
従業員がサポート詐欺被害、個人情報流出か - 住友林業クレスト
個人情報含む契約書類を誤送信、アドレス帳で選択ミス - 新潟県
生徒情報含むデータを第三者メアドへ誤送信 - 鹿児島高
「ConnectWise ScreenConnect」に脆弱性 - 修正版が公開
中国電力にサイバー攻撃 - 設定不備のリモート接続機器より侵入
NETSCOUT「nGeniusONE」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
Python向けHTTPライブラリに脆弱性 - リクエストスマグリング攻撃のおそれ