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PEARライブラリ「Archive_Tar」に脆弱性 - 「Drupal」などにも影響

PEARライブラリ「Archive_Tar」に脆弱性が判明した。同ライブラリを採用する「コンテンツマネジメントシステム(CMS)」なども影響を受けている。

同ライブラリは、PHPにおいてアーカイブファイル「tar」の処理機能を提供するパッケージ。シンボリックリンクの処理にパストラバーサルの脆弱性「CVE-2021-32610」が明らかとなり、修正版となる「同1.4.14」を7月20日にリリースした。

これを受けて、同ライブラリを実装する「CMS」においてもアップデートがリリースされている。「Drupal」では、コアにおいてシンボリックリンクを許可しておらず、影響は限定的としつつもカスタムコードなどで利用した場合に影響があるとして「同9.2.2」「同9.1.11」「同8.9.17」「同7.82」をリリースした。重要度は、5段階中、上から2番目にあたる「クリティカル(Critical)」。

また「Drupal」から派生した「Backdrop」においても、脆弱性に対応した「同1.19.2」「同1.18.6」をリリースしている。

(Security NEXT - 2021/07/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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