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同期プログラム「rsync」に脆弱性 - アップデートをリリース

ファイルやディレクトリの同期機能を提供する「rsync」において、クライアントに任意のファイルを上書きできる脆弱性が明らかとなった。最新版で修正されている。

「rsync」のクライアント側でファイル名を十分検証しておらず、任意のファイルを書き込むことができる脆弱性「CVE-2022-29154」が明らかとなったもの。

悪意あるサーバや中間者攻撃(MITM攻撃)によって、対象ディレクトリやサブディレクトリ内のファイルを上書きすることが可能になる。

米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」による共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「7.4」、重要度は4段階中、上から2番目にあたる「高(High)」とレーティングされている。

開発チームでは、8月14日に「同3.2.5」をリリースし、ファイルリストの検証ルールを追加することで脆弱性を修正した。同バージョンでは、データの圧縮や解凍に用いるライブラリ「zlib」の深刻な脆弱性「CVE-2022-37434」についても修正を行っている。

(Security NEXT - 2022/08/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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