Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Palo Alto製品の脆弱性を悪用した反射型DoS攻撃が発生

Palo Alto Networks製品が搭載する「PAN-OS」に、反射型攻撃の踏み台となるおそれがある脆弱性が見つかった問題で、脆弱性の悪用が確認された。

同社は8月10日、「PAN-OS」のURLフィルタリング機能に、特定の設定状況下で「リフレクション攻撃」への悪用が可能となる脆弱性「CVE-2022-0028」が存在することを公表したが、同脆弱性の悪用が確認されたもの。

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)では、「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」に同脆弱性を追加。米連邦政府や行政機関に対して対応を促した。

同OSを搭載するハードウェア、仮想アプライアンス版、コンテナ版のいずれも影響を受ける。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「8.6」、重要度を上から2番目にあたる「高(High)」とレーティングしている。

同社では、脆弱性を修正した「PAN-OS 10.1.6-h6」を8月10日にリリース。他系統についてもアップデートの準備を進めているとして利用者へ注意を呼びかけていた。

その後「同10.2.2-h2」「同10.0.11-h1」「同9.1.14-h4」「同9.0.16-h3」「同8.1.23-h1」の提供を開始している。

なお「PAN-OS」に関しては、2017年に公表された脆弱性「CVE-2017-15944」についても悪用が確認されているとして注意喚起が行われている。

(Security NEXT - 2022/08/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Tenable Identity Exposure」に脆弱性 - 2月の更新で修正済み
個人情報を6機関に誤送信、転送され規模が20倍超に - 岐阜県
報道記者が個人情報含む資料を一時紛失 - ABCテレビ
約40万件の個人情報が流出した可能性 - ニデック子会社
CrowdStrike導入したWindows端末の97%以上がオンラインに
Acronisのデータバックアップ用インフラ製品に深刻な脆弱性 - すでに悪用も
CrowdStrikeによる障害、約850万台に影響 - あらたな復旧方法も準備中
組込システムの検証テストツール「NI VeriStand」に複数脆弱性
SonicWall、「Blast-RADIUS」の緩和策でアドバイザリ
「Spring Cloud Data Flow」に深刻な脆弱性 - アップデートが公開